平成25年1月13日総合武道尚武舘武道場、道場開!!

埼玉県春日部市に天眞正自源流兵法の総本部道場となる尚武舘武道場が道場開の日を迎えました。式典には、上野舘長の小学生時代の恩師など多数が参列し新生尚武館の誕生を祝いました。
 

(社)天眞正自源流  総合武道源心會国際連盟 総合武道尚武舘

2013年度行事予定

1月13日      尚武舘武道場鏡開き

1月16日~23日 ワシントンDCウエストバージニアセミナー

4月7日      山梨県武田神社奉納演武

4月10日~24日 ワシントンDC桜まつり公開演武及びウエストバージニアセミナー

6月中旬     ドイツミュンヘン支部講習会及び一般セミナー

9月中旬     第10回 靖国神社奉納演武大会

10月中旬    フロリダ支部セミナー


 

2012年度御流儀予定一覧

2012年4月14日(土)米国ワシントンDC桜祭演武

2012年5月5日(祝日)総合武道尚武舘武道場開設

2012年5月20日(日)鹿島神宮にて奉納演武及び天眞正自源流兵法流祖祭

2012年6月10日(日)ドイツミュンヘン支部講習会

2012年9月16日(日)第9回靖国神社奉納演武大会

(2012年1月現在)

2011年3月-4月の稽古会予定変更につきまして

3月11日に発生いたしました東北地方太平洋沖地震により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。

当会が稽古場としてお借りしている春日部市民武道館も、計画停電に協力することとなり、4月中旬頃まで、午後17:00以降は電源の使用を停止することになったそうです。

これに従い、私たちの稽古会も、午後17:00以降の稽古はできなくなります。現行の金曜・日曜の稽古会は武道館の再開までキャンセルとなります。

今後も予定外の変更はよくあると思われますので、確認の為にはこちらの稽古会予定表をご利用ください。

2011年米国東海岸セミナー

2011年1月22日〜30日まで、米国ウェストバージニア州、ノースカロライナ州、フロリダ州において、天眞正自源流兵法のセミナーを行ないます。

詳しくは、こちら
http://www.jigenryu.jp/international-exchange/seminar-2011jan-japanese.html

殺人刀・活人剣


指導員三段 K.S.

「殺人刀・活人剣」(せつにんとう・かつじんけん)という言葉があります。

意味について文字通り取れば、「刀」は人を殺すもの、「剣」は人を活かすものと言うことです。意味を掘り下げれば色々な説がありますが、今学ばせ ていただいている御流儀では、こんな風に教えて貰っています。

剣とは刃が両側に付いている武器です。従って、剣を人に向けるとき、その刃は相手に向くと共に、自分にも向きます。ですから、そんな両刃の「剣」 で人を斬るということは、自分を斬ることと同じであり、生半可な気持ちでは剣を振るうことなどできません。必然、剣を振るうという行為について深く考えず にはいられず、それは自分の人格の向上に繋がります。即ち、自分を活かすことになり、また、むやみやたらに相手の命を奪うことが無くなるので、相手の命も 活かすことになり、剣によって活人が可能となるわけです。

一方、剣に刃が片方にしかついてい「刀」からは、前述のようなきっかけが生まれません。人の命を奪おうと、何をしようとそれは自分とは切り離され たことであり、刀はただただ、殺戮のための道具となるのみです

御流儀の技を学んでいて常々思うのは、片刃の刀は両刃の剣とは比較にならないほど恐ろしいということです。強さ、切れ味、技のバリエーションと、 斬る為の道具としての優越性において、両刃の剣は片刃刀の比になりません。もともと、日本刀は奈良古墳時代には両刃の直剣でした。それが、最強を求める進 化のなかで片刃となっていったのです。

しかしながら形としては片刃になったものの、それを振るわせていただく我等の目標は自分自身の人格の向上と、それによる国家社会への貢献であるわ けですから、私たちは、この刀剣のによる技のことを「刀術」ではなく、活人剣の誇りと共に「剣術」と呼ぶのだということです。

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御流儀には、テコの原理を使って剣の破壊力を何倍にも増す、「則」という技術があります。一刀流の切り落とし、柳生新陰流の合撃と似た原理だそう です。その稽古を木刀でやることがあります。

手元ギリギリで打ち込み打ち込まれるので、指先まである程度きちんと護れ、かつ手ノ内も利かせることができるものとして、ラクロスのグローブを 使っています。防具はそれだけで、文字通り目の前で、恐ろしい速さで相手と自分の木刀を打ち合わせます。相手の気迫に負けると、木刀がすっとばされるか、 自分のにぶつけられます。たまらなく、怖いです。これを真剣で、しかも実戦でやりあっていた昔の人達のメンタリティは、本当に想像も付きません。

御流儀の伝書を読むと、人の命について、そして、世界生成について、一見ではとても理解できない深い内容が書かれています。今の私たちでは想像も 付かない精神性から生まれたものなのだと、つくづく思います。これもまた、殺人刀・活人剣という言葉のベースになっているのだと思えば、考えることは尽きません。

一年を省みて


指導員三段M.U.

今年一年間は、もちろん昨年の延長線ですが、改善点は昨年以上にあると思います。
 まず、昨年末に今年の目標として視野を広げるということを挙げました。果たして実行できたのかというと答えはNOです。原因はまだまだ未熟だからであると思います。
 あるいは更なる真剣さが求められるのかもしれません。

 しかし、今年一年間を通して一つ目標が見えました。

これまでも何度か稽古会で出てきたテーマでもありますが、「完全に型に押し込めてしまうと個性が伸びてこない」という点について、これこそが今の僕に一番足りていないことであると実感した一年間であったと思います。

 今年も昨年同様に皆さんとともに稽古をさせていただく機会は多々ありました。
 やはり今年もご期待に応えきれなかったのは、僕がこの事に全くと言っていいほど目を向けていなかったことが一因であると思います。申し訳ありませんでした。

 さて、来年の目標ですが、先に述べたことに注意しつつも自分自身も基本に忠実に稽古の励んでいきたいと思います。・・・・・・ありがとうございました。