師範代四段M.S.
今回、アメリカ講演旅行に行けて、初めて居合を知る人と、長年居合をやっている人に出会えた。
初めて居合をやる人は貪欲に知識を吸収し、形を覚えていくのが早いのに驚いた。また、長年居合をやっている人も、新しい知識と技術に対する欲求はすばらしく、偏見なく学んでいった姿に感銘を覚えた。
自源流については、実践的で、合理的な技術に感銘を覚えたみたいだ。また、ジングスさんの道場では、柔術を教えていたが、日本の古典的な柔術に近い実践的な技術を教えていた。ルーツを尋ねてみると、八光流の技術が含まれているとのことでした。そのため、徒手格闘術についても、要望は高く、自源流の柔術を最高師範が演武した。このことから、剣術と柔術とを同じ理合いで教えるのも一考かもしれない。
試斬について、皮一枚の試斬についても、簡単な袈裟斬りなどでは、結構斬れていたので、そんなに不器用ではないのかもしれない。居合刀法は、とまどっている方もいたので、この刀法による試斬は、これから彼らの課題となるかもしれないと思いました。
講義については、技術的な内容は、理解してもらえたみたいだか、観念的、思想的な内容は、難しかったかもしれない。できるだけ簡単な説明をし、練習しながら、補足説明をして理解を積み上げていくのがいいのかもしれないと思いました。
個人的な感想としては、行き帰りの飛行機で腰に来たのと、時差で日中眠くなり、講義中に眠気でぼーっとしていたのが反省点でした。
最後に、忙しい中、我々の世話をしてくれた、ルイスさん、トムさん、そしてジングさんに感謝を奉げたい。