天眞正自源流の精神 ≪源心翁遺訓≫ 

御流儀最高師範

『己殺他生』それが、自源流の精神である。己即ち自分自身を滅して他の人を生かす道を求めるものである。現世は自由であり又不自由である。何事も思うようには行かないもの、故に他を生かすことは自然と自分自身を生かし、大いなる自由の境地『安心立命』に到達することができるかもしれない。
 
 源心翁曰く・・『財を失うのは小さなことである。信用を失うのは大きなことである。

金で人を判断するなかれ、人の言動に惑わされるべからず。自分自身の目を信じること・・体の自由を失うのは小さなことである。心の自由を失うのは大きなことである。・・・目的を二つ持ちなさい。小さな目的と大きな目的を・・!!

命を失うのは小さなことである。名誉を失うのは大きなことである。命は一人にひとつしかない大事なものではあるが、命を惜しみ名を犠牲にし、子々孫々まで汚名を残してはならない、名誉を失えば愛するものを全て失うものである。

空のような広い視野で物事を見なさい。海のような広く深い心で人に接しなさい。

勇気を持ちなさい。勇気は自らを奮い立たせるもの、人は皆臆病なものだから。

悪い事は自分の責任としなさい。善い事は人の責任にしなさい。

武士道の精神は自源流の精神であります。誠の一道を貫くこと、全ての行いは【忠孝】の二文字をその原点と成すこと。さすれば、男女の別なく、生涯を全うすることが出来るでしょう。』