三 段 T.Y.
今年は私にとって転職、結婚、妻の妊娠と様々な変化のあった年でした。
しかしそんな変化の中でも自源流はいつも私の心の中にありました。
振り返ってみれば私の生活(または人生)の中に自源流が基盤になっていることを気づいた年でもありました。
その自源流と言う事に注目すると今年は技術よりも自己の心に注目していたと思います。
他の自源流剣士の方々から見てどのように見えているかはわかりませんが、心が平静に柔らかくある時は体現できる法形も柔らかくなり、逆に焦燥している時には酷いものになっている様に私自身は感じます。
そして心の作用が善くも悪くも自分の動きに影響を与えている事が体感できたことが今年の大きな収穫だと考えています。
しかし当然ですが自己の心に大きな反省点、欠点がある事も確かです。簡単に挙げても不安、恐怖、自我への執着とキリがありません。
それら欠点がひとつひとつ治っていく事に私の自源流の動きが変わって行くのだろうと自分で解釈しています。
もし不動心が自分の心にある時、もしくは最高師範の言う无空となった時、如何なる動きに具現されるのか楽しみに、そして目指しながら(無数の先達に対しておこがましいのは百も承知です)これからも稽古に励んでいこうと思います。